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ユーザのみなさまへ

Updraft(アップドラフト)のコンセプト

Updraft(アップドラフト)は、機械設計をするみなさまが、長期的により便利でより効率的に設計ができるよう、次のようなコンセプトに基づいて開発されています。

  • 設計者目線で「見やすく、わかりやすく、探しやすく」
  • 計算過程をブラックボックス化しない
  • みんなでシェアすればいいじゃない!
  • みんなでツールを育てよう!

以下、それぞれのコンセプトについて詳しく説明します。

設計者目線で「見やすく、わかりやすく、探しやすく」

Updraft(アップドラフト)は設計者目線に立ち「見やすく、わかりやすく、探しやすく」なるように設計支援ツールを開発しています。

まず「見やすく」するために、各寸法表や計算ツールはアイコンやイラストを多く採用しています。普段設計者はモデルや図面などのグラフィカルな情報(絵)にふれる機会が多いため、当サービスも同様にグラフィカルな情報を多く採用しています。

続いて「わかりやすく」するために、各計算ツールにおいて「余計なボタンは極力減らし、数値入力するだけですぐ結果がわかる仕様」「幅広い業界の方が扱いやすいよう、豊富な単位系を実装」「設計初心者でもツールを使いこなせるよう、ブログやYouTube等と連携させてチュートリアルを用意」などの工夫をしています。

最後に「探しやすく」するために、各寸法表や計算ツールはカテゴリー別に整理されており、カテゴリーをクリックするだけで目的のツールを探しやすくなっています。またアプリ内検索機能を実装し、キーワードを入力するだけで目的のツールを探しやすくなっています。

私自身も現役の機械設計者ですので、自分自身の設計業務でも存分に活用させていきたいという考えで開発をしております。

計算過程をブラックボックス化しない

Updraft(アップドラフト)は、計算過程をブラックボックス化しない設計支援ツールを目指しています。

実は当サービスがなくとも、いくつかの部品メーカが同様に設計計算や部品選定のツールを公開しているため、それを使っての設計計算も可能です。ですがその多くは計算過程をブラックボックス化しており、どのような計算過程で結果が出ているのか、安全率等の係数がどのように設定されているのかが見えにくくなっております。

それでもその計算ツールが十分に信頼できればよいのですが、実は部品メーカにヒヤリングをしてみると「最新の型番は選定されないようになっている」「生産終了品が未だに選定結果として出てくる」「ユーザに見えないところで過大な安全率をかけている」などのような仕様になっている事が多いのが事実です。

そのため当サービスでは、各計算ツールにおいて計算過程を数式としてすべて表示したうえで、選定ツールではユーザのみなさまで安全率が設定できるような仕様としております。

みんなでシェアすればいいじゃない!

設計業務はモデル作成の他に、装置や機構を設計する際に設計計算を行い、所要の能力・強度を満たすよう部品設計・部品選定をするという業務も行います。そしてその際エビデンスを残すために、各設計者は設計資料を残します。

多くの設計者はエクセルで計算資料を残す(俗に言う「計算エクセル」)ことをしています。エクセルは表計算ソフトであるため、計算結果を自動で計算してくれます。そして計算機能が非常に充実しており、エクセルの関数を使えば高度な計算も可能であるため、おそらく設計者が最も活用しているツールでしょう。しかしここで問題なのは「たとえ同じような計算を行う場合でも、各設計者が各自で、各プロジェクトごとに計算エクセルを作り直している」という点です。

まず「なぜ各自で計算エクセルを作っているのか?」という点について触れていきます。これはズバり「他人が作った計算エクセルは使いにくいから」です。確かにエクセルは何でもできる表計算ツールではあるのですが、何でもできるからこそ「設計者によって計算エクセルの作り方が異なる」というデメリットを抱えているからです。

計算エクセルを使うためにはその計算エクセルの中身を熟知し使いこなせるようにならなければならないわけですが、まともに理解しているのは制作した張本人ぐらいで、他の人は

  • イラストなどがないので、どういう前提での計算なのかが理解できない
  • どこのセルに数値を入力すると、どこのセルで結果が得られるのかが理解できない
  • セルの参照関係やエクセル関数が複雑で、計算の中身を理解するのに時間がかかる
  • うっかり計算式を消してしまって、計算エクセルを壊してしまった

といったことから、結局誰も使わなくなっていきます。私がかつて大手設備メーカで設計の仕事をしていた際、部署内で何度も計算エクセルの標準化が試みられましたが、作ったものの結局ほとんどが使われなくなっておりました。

続いて「プロジェクトごとに計算エクセルを作り直している」という点について触れていきます。これはズバり「汎用性をもたせようとするとエクセルが複雑化するから」です。

本来、せっかく計算エクセルを作るのであれば汎用性を持たせたいところです。「どんな計算にも対応できる計算エクセルを作りたい」というのは、誰もが一度は考えたことがあると思います。しかしそうすると

  • どんな計算にも対応できるようにするために、エクセルが複雑化する
  • 汎用計算エクセルの制作には膨大な時間がかかるため、設計予算やスケジュールを大幅に超過してしまう
  • 複雑化すればするほどエクセルの動作が重くなったり、エクセルがフリーズしやすくなる

といった問題があり、結局は「たとえ毎回作り直す事になったとしても、プロジェクトごとに必要な分だけ作るほうが工数が少なくて済む」という結論に至ることが多いのです。

しかし、やはり「各設計者が各自で、各プロジェクトごとに計算エクセルを作り直している」という点は無駄が多く、設計者の負担を増やす原因にもなっています。

そこでUpdraft(アップドラフト)で計算ツールを用意し、それをみなさまへ公開・シェアすれば、各設計者の煩雑な作業を大幅に削減できるのではないか?という発想で開発をした次第です。

みんなでツールを育てよう!

このUpdraft(アップドラフト)は、多くの業界の方々に使っていただけることを目指しています。

もちろん当サービスを開発した私も現役の機械設計者ですので、その経験をもとにして様々な機能を開発して入るのですが、正直私一人の経験だけでは多くの業界の方々にとって使っていただけるようなものにはならないと考えております。

同じ機械設計でも業界が異なるだけで、ねじのサイズやよく使う部材、採用する加工方法まであらゆるものが異なります。そのため私が作成したツールがそのまま使えるものではないことは確かです。

そこで当サービスでは以下の2点をお願いしたいと考えております。

  • 職場やSNSなどで、当サービスの拡散をお願いします。
  • 当サービスへの機能の追加・変更の希望、アイデアの提供をお願いします。

このようにしてみなさまから貴重なご意見をいただき改善を重ねていくことによって、当サービスの品質向上および多くの方に使っていただけるようなものになるのではないかと考えております。またみなさまからのご意見により、私自身も多くを学び、より良いツールを開発できるようになるのではないかと考えております。

ご意見等があれば、ぜひお問い合わせページからご連絡いただければ幸いです。

免責事項へのご理解のお願い

本アプリは多くの設計者が効率よく設計業務を行えるよう支援したいという思いで開発をしました。

もちろん多くの方へ使っていただくためにリリース前に確認やテストをしておりますが、場合によってはツールの不具合が発覚することもございます。

ただし免責事項に記載の通り、本アプリの不具合によって発生した損害や不利益、トラブルについては一切の責任を負いません。これはみなさんが効率よく設計ができるよう支援するために当サービスを無料、あるいは低価格で提供することを最優先に考えたためです。

もしこれを保証しなければならないとなれば、当サービスを相応の価格で提供する必要があります。ですがこれは私にとっても、みなさんにとっても望ましいものではないことは確かです。

しかし多くの方へ使っていただくためのサービスとして、品質を軽視しているわけではありません。

当アプリでは低価格でのサービス提供、かつ可能な限り品質を高めるための施策として「計算過程をブラックボックス化しない」という仕様にしております。これによりUpdraftが出力した計算結果が正しいかどうかを、各ユーザのみなさまで検算できるようにしています。そしてその検算結果が正しいことを確認ができれば、安心して当サービスを利用いただけるのではないかと考えております。

不具合かな?と思ったら

もしアプリの不具合が疑われるものがございましたら、お手数ですが以下のお問い合わせフォームにてご連絡いただければ幸いです。

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Updraft - 機械設計支援ツール